BMW 7シリーズが化粧直しでX7風の迫力顔に。中国好みのテイストも
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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4年目を迎えてフェイスリフトを受けたBMWのトップモデル「7シリーズ」を観察するチャンスを得た。取材を許されたのはミュンヘン郊外にある目立たないスタジオだが、この日は普段と違って入り口にはセキュリティが待っていた。分厚いカーテンを開けると、すでに発表された「X7」の傍にシルバーの4ドア・ラグジュアリーリムジンが並んでいた。
ニュー7シリーズの最も大きな変化はBMWの新しいアイコン、左右が一体化されると同時に40%も大きくなったモノ(シングルピース)キドニーグリルである。アウディがシングルフレームグリルの進化を進めるのを横目に見ながら、BMWは1936年の伝統的スポーツカー「328」以来、80年以上も一対のグリルに拘っていたが、昨年登場した「X7」を契機に、この旗艦においてもシンボリックなデザインアイコンの進化に着手したのである。
しかもグリルだけでなく、その上にレイアウトされているブルーとホワイトのプロペラを象徴しているエンブレムも82mmから95mmへと大型化されている。また、ボンネットは歩行者対策のために5cmほど高くなっている。
これらの結果、押し出しが強く、BMWのトップモデルに相応しい風格が感じられるようになった。また、左右のヘッドライトユニットは一段とスリムになり、ハイテックを感じさせるデザインが与えられた。ヘッドライトはLEDが標準、セレクティブビームを可能にしたレーザーライトがオプションで用意されている。また新しくデザインされたバンパー開口部は拡大され、クロームで縁取られ、一層豪華な仕上がりとなっている。
フィスリフトゆえにサイドビューやプロポーションの変化はないが、タイヤハウス内の空気の流れを整えるエアブリーザーのクロームラインが斜めから垂直になっている。アルミホイールのデザインも新しい。また、見た目ではわからないがサイドの合わせガラスは5.1mm厚くなり、ノイズの侵入を防ぎキャビンの静粛性を高めている。同じようにリアのホイールハウスも一層の防音処理がなされ、キャビンへのノイズの侵入を防ぐ。
テールランプはヘッドライトデザインに呼応して35mm細くなり、立体的なデザインが与えられ、「アウディ A8」のようにLEDライトで左右が繋がった。またフロント同様にリアスカート、そしてエグゾースト開口部の周りまでクロームが多用されている。
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